夏目漱石展

吾輩は猫である

両国の江戸東京博物館で、「文豪・夏目漱石 そのこころとまなざし」展が11月18日までやっています。今回は、東北大学に寄贈されていた漱石の蔵書が展示されているとのことで、貴重な展覧会だと言えるでしょう。以下公式サイトからの引用。

 この展覧会では、漱石の生い立ちから文学者としての歩みを、東京にはじめて里帰りする東北大学漱石文庫」の漱石の旧蔵品をはじめ、自筆の書や絵画、後世に名を残した美術家たちによる初版本のデザイン稿、さらに漱石が暮らした当時の東京の様子を伝える地図、版画、雑誌などの関連資料も併せた、計800点あまりというかつてない規模でたどります。 松山・熊本そしてロンドンでの異文化体験や、美術や落語に代表される幅広い趣味の世界などにも目を向け、漱石が明治という時代とともにあった約50年の生涯の中で、何を見つめ、何を考えてきたのか、その軌跡を振り返り、今なお色褪せることのない漱石の魅力と、文学作品の中にあらわれた明治の諸相を紹介します。

漱石が手にした様々な物が展示されているということで、ある意味当時の社会現象と切り離すことができない漱石像を見るにはよい機会だと言えそう。ちなみに会場売店では『硝子戸の中』がかなり売れているとか。

硝子戸の中(うち) (岩波文庫)

硝子戸の中(うち) (岩波文庫)