ダーウィン展

ダーウィンというと文芸・ジャーナリズム関係の人はひょっとしたら関心ないかもしれませんが、実は進化論の及ぼした莫大な影響を考えずには、近代以降の文学も考えられないんです。ということで、上野の国立科学博物館では「ダーウィン展」が現在開催中。上野公園の桜見がてら、ちょっと覗いてみるのもいいんじゃないでしょうか。誰もが知ってる『種の起源』は『資本論』なんかと同様読まれることが少ない書物の筆頭でもあります。この展覧会を機に挑んでみるのもアリかと。

 チャールズ・ダーウィン(1809〜1882)は、進化論の創始者として、その代表的著書「種の起源」(1859年出版)とともに世界中で広く知られています。ダーウィンの「進化」の考え方は19世紀半ばに登場して以来、世界を大きく変えました。
 本展は、ダーウィンの人生をたどりながら、彼が生み出した偉大な業績に迫る展覧会です。会場では、ダーウィンの進化論の着想のもとになったガラパゴス諸島の生物のはく製から、航海に使った「ビーグル号」の模型、航海日誌、身の回りの品々など、様々な資料を展示します。
 本展は2005年から06年にかけて、アメリカ自然史博物館(ニューヨーク)で開催され、好評を博しました。ブラジル・サンパウロニュージーランドを経て、08年にいよいよ日本での開催となります。
 子供から大人まで、好奇心を刺激し、「進化」をめぐる知的冒険へといざなう展覧会です。

種の起原〈上〉 (岩波文庫)

種の起原〈上〉 (岩波文庫)

種の起原〈下〉 (岩波文庫)

種の起原〈下〉 (岩波文庫)

名著誕生2 ダーウィンの『種の起源』

名著誕生2 ダーウィンの『種の起源』