「冒険王・横尾忠則」展

世田谷美術館では4月19日(土)から、「冒険王・横尾忠則 初公開!60年代未公開作品から最新絵画まで」と銘打って画家・横尾忠則の軌跡を全展開させる特集展が行われるとのことです。

 「冒険王」。アート界を走り続ける横尾忠則(1936年〜)に、これ以上ふさわしい称号はないだろう。1960〜70年代の鮮烈なグラフィック・デザイン、1980年代の“画家宣言”、昨今は“隠居宣言”のかたわら小説家デビューと、話題多きこの作家については今まで無数の展覧会が開かれてきた。だが意外にも、彼の「冒険」に正面から切り込んだものはない。<冒険王・横尾忠則>は、初公開の60年代グラフィック原画から、冒険的物語がテーマの最新作まで、およそ700点が全館に展開する“血沸き肉躍る”一大絵巻なのである。[中略]
 横尾忠則の注目作・代表作を一望する「夢」・「コラージュ」などのコーナーを経て、作家が「人口庭園」ともよぶ最新作、極彩色の<Y字路温泉>が最後を飾る。毒々しく懐かしい、なのに全く未知の、眩暈がするようなシリーズだ。アート界の「冒険王」、横尾忠則はどこまで行くのか? そのゆくえを、本展でじっくり占っていただきたい。

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横尾流現代美術―私の謎を解き明かす (平凡社新書)

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見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録 (ちくま文庫)

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