来週の土曜日、11月22日に戸山キャンパスにて詩人で翻訳者のアーサー・ビナード氏が講演会を行われるとのことです。
早稲田大学比較文学研究室 秋季公開講演会
日時 2008年11月22日(土) 14:40〜16:10
場所 早稲田大学文学学術院戸山キャンパス34号館453教室
主催・連絡先 早稲田大学比較文学研究室 Tel.03-5286-3682
内容 講演者 : アーサー・ビナード Arthur Binard 氏(詩人・翻訳家)
演題 : 「日本語の新旧を問う」※日本語による講演
来聴歓迎・入場無料
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「ふらんすへ行きたしと思へども/ふらんすはあまりに遠し」と、萩原朔太郎は歌った。遠いからこそ魅力的に映ることがあり、好奇心に駆られて近づきたくなる。ぼくにとっては、翻訳作業が究極の接近で、日本語の詩と向き合って呼吸を合わせ、ふたりで英語の大ホールへと踊り出す。最初のぎこちなさを乗り越え、ステップの練習を重ねるうちに、詩はだんだんとパートナーのぼくを離れ、やがて自分ならではのダンスを繰り広げる。……この本に登場を願った26人の作品は、どれも現代と直結している。様子もやり方も違う世界の産物に感じられても、耳を澄ませば今の暮らしに迫って、語りかけてくる。ぼくが添えた英訳とエッセイが、原作の新しさに気づくきっかけとなれば幸いだ。(「まえがきにかえて」より)