池田亮司展/手塚治虫展/多和田葉子×高瀬アキ朗読会

いくつかイベント情報を。
木場・都現代美術館では「池田亮司展 +/−」が開催中。

日本の電子音楽分野の第一人者として、世界中から注目されている作曲家/アーティスト、池田亮司
絶えず人間の感覚能力とテクノロジーの臨界点に挑むような、洗練された彼の作品やパフォーマンスの数々は、今や音楽だけでなく建築、映像、ダンスといった表現ジャンルを超えて、幅広く大きな影響を与えています。私たちの知覚する世界を、サイン波やピクセルといった最小単位にまで突き詰められた「データ」として捉え直し、それらを再構成することで、全く別の世界体験を作り出すこと。
それ自体は不可視である「データ」を、音と光の関係性によって記述することに、池田はフィルムやビデオといった映像・音響作品を通して取り組んでいます。本展では池田亮司の本格的個展として、大規模かつ精緻に構成された映像インスタレーションを中心に、新たな知覚領域を探求する彼の作品を展示いたします。

両国・江戸東京博物館では「手塚治虫展 未来へのメッセージ」が。

手塚治虫は、日本における「ストーリーマンガ」のパイオニアとして、また「テレビアニメーション」の創始者として昭和の時代に活躍し、その生涯においてマンガ作品約 700 タイトル(原稿枚数約 15 万枚)、アニメ作品約 70 タイトルという膨大な作品を創出しました。そして、それらの作品群は同時代に生きる人々に多大な影響を与え、現代の文化、芸術、科学へと影響を与えました。
本展は、直筆のマンガ原稿やアニメーションの資料、愛用品などで構成され、手徐ュ治虫の生涯そして作品を検証すると共に、 彼の作品から影響を受けたアーティストや作家の活動など、現代に継承される手塚作品もあわせてご紹介します。
また、会場の一角には、世界観を感じさせる空間演出を施し、アトムなどおなじみのキャラクターを配すなど、来場者が「資料」を見るだけでなく、作品世界そのものを体感できる場とし、大人から子どもまで世代を問わず幅広い層が楽しめる展覧会になっています。

もうひとつ。7月11、12日に横浜開港150周年記念行事の一環として、作家の多和田葉子とピアニストの高瀬アキほかによるイベント「横浜発―鏡像」(pdf)が行われるとのこと。

多和田葉子×高瀬アキ「横浜発 −鏡像」
2009 年 7 月 11 日(土)、12 日(日)各日 15:00 開演
横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール (みなとみらい線馬車道」駅、「日本大通り」駅徒歩 6 分)
テキスト:多和田葉子 / 音楽・構成:高瀬アキ 出演 多和田葉子(自作朗読)、高瀬アキ(ピアノ) ルイ・スクラヴィスクラリネット)、川口ゆい(ダンス)
「港」を巡る言葉遊びを散りばめたテキストを軸に展開する、朗読・音楽・ダンスのコラボレーション! ⓒ岩元崇
チケット料金:全席指定 一般 3,000 円/ペア券 5,000 円/学生(24 歳以下)2,000 円
*3 月 28 日(土)発売開始
*未就学児童のお子様はご入場できません。
チケット取り扱い:
神奈川県民ホールチケットセンター 045-662-8866
チケットぴあ http://pia.jp/t 0570-02-9999
イープラス http://eplus.jp *11 日は終演後アフタートークあり。
主催:財団法人神奈川芸術文化財団 神奈川県
共催:横浜赤レンガ倉庫1号館(財団法人横浜市芸術文化振興財団)
企画・制作:財団法人神奈川芸術文化財
http://www.kanagawa-arts.or.jp
TEL.045-633-3766