1号に続き2号も無事刊行いたしました。
今号は江中直紀追悼特集です。
2012年3月に出た江中直紀『ヌーヴォー・ロマンと日本文学』(せりか書房)には収録されていない批評3篇を掲載。
文芸ジャーナリズム論系では毎年『早稲田現代文芸研究』を出版しております。
ご興味がございましたら図書館にお問い合わせいただくか、文芸ジャーナリズム論系室までお越しいただければ、お読みいただけます。
(修士課程「現代文芸コース」に登録している学生には無料で配布中です!)
【目次】
[詩]
朱位昌併「eyjan」
[エッセイ]
青山南「そういえば思いだした!」
松永美穂「水たまりとコーヒー」
北村陽子「二〇〇六年、パリのゴダール展」
梅宮創造「島の巨石」
[江中直紀追悼特集]
渡部直己「江中直紀の『本』について」
江中直紀「(レ)トリックへむかって」
江中直紀「三角形の旅――クロード・レヴィ=ストロースの生成の方法をめぐって」
江中直紀「ポルノグラフィーの風景――漱石、J・L・ボルヘス、C・シモンらによる」
[講演]
蜂飼耳「現代の詩をめぐって」
[論文]
貝澤哉「フォルマリズムはフォルムを拒否し破壊する――同時代の知覚・認識理論とロシア・フォルマリズムの『異化』概念」
宮澤隆義「『本能』と『社会』――大杉栄・きだみのる・坂口安吾における『虫』をめぐって」
富山由紀子「安野モヨコ『ジェリー イン ザ メリィゴーラウンド』におけるファッション/フィクションをめぐって」
位田将司「横光利一『日輪』の構想力と『神話』の構造――『形式主義』を予告する」
[学生論文]
池田尚文「小島信夫『アメリカン・スクール』論――小島信夫のdifférenceあるいは、箸、畠、痕跡」
井田裕大「脱獄小説としての『其面影』」
禹丞美「母の変身――申京淑『母のお願い』を中心に」
岡野桂「孤独と不安に怯える死にゆく身体――ドン・デリーロ『ホワイト・ノイズ』について」
[二〇一一年度 卒業見込者一覧]
[早稲田文芸・ジャーナリズム学会会則/雑誌投稿規定]
[執筆者紹介]