「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」展/「グラフィックトライアル2008」展

1950年代日本のグラフィック展

飯田橋近くの印刷博物館では現在、「デザイナー誕生:1950年代日本のグラフィック」展が開かれています。7月6日まで。

戦後の混乱がようやく落ち着き始め、高度経済成長へと向かった日本の1950年代。
デザインは社会において、特に経済・貿易活動のなかで急速に注目されていきました。伝統工芸品はもとより工業生産品といった、「ものづくり」に関わるデザインは、確実に日本の経済を支えるパーツの一つとして重要視され、産業活動に組み込まれ成長します。
本展は、1950年代を戦後デザインの土台を築いた時代ととらえ、そこで繰り広げられたグラフィックデザインの諸相を、ポスター、新聞・雑誌広告、冊子、包装紙・パッケージ、書籍などと関係資料合わせて500点を通じてご紹介するものです。

6月8日には柏木博氏らを迎えたシンポジウムも開かれるようです。

6月8日(日)14:30-16:00 '50年代の文化とデザイン」
柏木博(武蔵野美術大学 教授)/高島直之(武蔵野美術大学 教授)/森仁史(デザイン史研究家)

一方、現代の印刷表現の追求をテーマにした「グラフィックトライアル」展も同時開催中。また、博物館内にある「印刷の家」では活版印刷を体験できるワークショップ等も行われています。