田村隆一 詩人の航海日誌

神奈川の鎌倉文学館では、先週の土曜日から「田村隆一 詩人の航海日誌」展が開催されています。

 戦後を代表する詩人 田村隆一は、大正12年東京に生まれます。15歳で友人と詩をつくり始め、西脇順三郎やT・S・エリオットの影響を受けます。戦後、鮎川信夫北村太郎らと同人誌「荒地」を創刊し多くの詩を発表。33歳、文明批判を内包する初めての詩集『四千の日と夜』を刊行し高く評価されます。それから第一線で活躍を続け、平成10年に75歳で亡くなるまで700篇を超える詩を世に送りました。また、ユーモア溢れるエッセイで多くの人に愛され、アガサ・クリスティロアルド・ダールの翻訳でも知られています。
 鎌倉に暮らした田村隆一の没後10年を迎え、鋭い観察眼と江戸そしてイギリスのユーモアを持ち、酒をこよなく愛した詩人を、原稿、著書、愛用品などで紹介します。

6月に開催される文学講座も新倉俊一、長谷川郁夫、後藤繁雄の三氏とバラエティに富んでいます。鎌倉文学館、GWに足をのばすのによい所です。7月6日まで。

腐敗性物質 (講談社文芸文庫)

腐敗性物質 (講談社文芸文庫)

詩人のノート (講談社文芸文庫)

詩人のノート (講談社文芸文庫)

田村隆一詩集 (現代詩文庫 第 1期1)

田村隆一詩集 (現代詩文庫 第 1期1)