ル・クレジオ

今年のノーベル文学賞は仏の小説家、ル・クレジオに決定しましたね。本日の『読売新聞』朝刊には堀江敏幸先生のコメントが掲載されています(紙媒体のみ)。

「この十数年有力視されていましたが、びっくりしました。英語とフランス語、二つの言語に引き裂かれ、つねに言葉と向き合ってきた人。翻訳の難しい作家で、その才能は詩人に近い。初期は密度の濃い文体だったが、70年代終わりごろから透明な水の中に異物が混じっているような、流れているのに抵抗感のある文章に変わった。受賞を機に日本でもっと読まれるとうれしいです」

調書 (1966年)

調書 (1966年)

発熱 (1970年)

発熱 (1970年)

物質的恍惚 (1970年)

物質的恍惚 (1970年)

戦争 (1972年)

戦争 (1972年)

砂漠 (1983年)

砂漠 (1983年)

ル・クレジオ 地上の夢―現代詩手帖特集版

ル・クレジオ 地上の夢―現代詩手帖特集版

いわゆる代表作と呼ばれる作品は、現在手に入りにくいものが多いですね。図書館にはあるはずですが、これを機に再版がかかるのを望みたいところ(文庫でも何点か出ていますが)。