複々製に進路をとれ 粟津潔60年の軌跡

1月24日から3月29日まで、川崎市市民ミュージアムにて「複々製に進路をとれ 粟津潔60年の軌跡」と題し、戦後の代表的なデザイナーである粟津潔氏の展覧会が開催されるとのこと。ブックデザイン等に興味のある人はおすすめ。以下市民ミュージアムのページより。

粟津潔(1929− )は、時代を先駆けてグラフィックデザインの分野を開拓した先駆者のひとりで、同時に、ペインティング、映像、環境デザインという領域においても幅広く活躍した芸術家です。そのジャンルを横断した稀有な活動は、戦後日本の芸術界に計り知れない影響力を及ぼしました。
市民ミュージアム開館20周年を記念する本展では、「複々製に進路をとれ」という、1960年代末から当時の芸術界に広まった言葉で、粟津自身が自身の活動を説明するのにも頻繁に使っていた言葉に着目し、粟津作品における「複製」と芸術における「複製」という問題を掘り下げ、粟津の60年間の活動と作品を再評価するとともに、複製芸術についていま一度見直そうという展覧会です。
粟津が芸術活動を始めた1940年代末から2000年までを、とりわけ1970年代に力点を置きながら出品、ジャンルを横断した活動を反映して、ポスター、版画、漫画、写真、映像、ペインティング、ブックデザインなどを網羅的に紹介します。
◆展示構成◆
1. 1940年代:すべては荒野だった
2. 1950年代:グラフィックデザインの先駆者
3. 1960年代:複々製に進路をとれ
4. 1970年代:グラフィズム
5. 1980年代:コピー(複製)とオリジナル(独創)の間を行き来する
6. 1990年代以降 :私は好奇心の塊のような人間で、今日までやってきた
◆展示総数◆
約350点
ポスター、版画、漫画、写真、映像、ペインティング、彫刻、ブックデザインの他、粟潔が制作に使っていた机も展示します

粟津潔デザイン図絵

粟津潔デザイン図絵