『私学的、あまりに私学的な』

当論系の渡部直己先生が、この度、新しくご著書を刊行されました。渡部直己著『私学的、あまりに私学的な 陽気で利発な若者へおくる小説・批評・思想ガイド 』(ひつじ書房)です。論系室にも置いてありますので、ぜひ御覧ください。

年に一人でも二人でも、「予言」や「扇動」にまみれた学生たちの開花が確かな手応えとして報いてくれるような場所。真面目さよりは快活さの、厳密な定義よりは自由な応用の場所。ひとことでいえば元気に雑な「街頭」的教育空間を、ウェーバーとは別種の「深い喜び」とともに、少なくともわたしは勝手に「私学」と呼ぶことにしている。(「本書の使用法」より)

大学1年生から大学院生までをカバーした渡部先生の「講義」のエッセンスが詰まっています。また、巻末には小説と批評に関する「必読書リスト」と、先生の「自著自解」を合わせた200近いリストが収録されており、大学でちゃんと勉強したい人、あるいは大学院に進学を考えている方にはおすすめです。渡部先生が「雑であることと胡乱であることとは違う」と書かれているように、「雑=強度」を手に入れるための必読書といえるでしょう。

*夏休みに入りましたので論系室の開室スケジュールをお知らせします。

【夏休み期間中の開室日】8月4日、18日、25日、9月1日、8日、15日 
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