学内の展覧会3つ

早稲田キャンパスには演劇博物館会津八一記念博物館といった貴重な資料を多数展示している設備がありますが、そこで開催されている企画展を3つほど紹介します。
まず演劇博物館では
現代演劇シリーズ 維新派という現象」展(8月3日まで)

演劇博物館では継続的に開催している「現代演劇シリーズ」の一環として、大阪を拠点として活動する劇団「維新派」の展示を開催致します。「維新派」は、1970年の結成以来、常に〈演劇〉という枠では語りきれない活動を続けてきた集団です。野外に自らの手で建築する劇場、映画のセットのようなリアルなものから抽象的な空間まで作り込む圧倒的な美術、ヂャンヂャン★オペラと名付けた関西弁のイントネーションを生かした変拍子のリズムを駆使した台詞、オリジナルの音楽という全ての要素をディレクションし、演劇の総合芸術性を体現する舞台は国内外から高い評価を受けています。今回の展示では、既存の資料を陳列するのではなく、維新派を構成する様々な断片を通して、観る人それぞれの「維新派」をイメージしてもらいたいとの意図から、「維新派」を体感できる数々の資料が新たに作成される予定です。皆様どうぞご期待下さい。

ニッポンの映像−写し絵・活動写真・弁士」展(7月1日〜8月3日)

日本人は、江戸の頃より、語りと鳴物のライブパフォーマンスにより、無音の映像を視聴覚綜合メディアとして享受していました。本展示では、このような日本の映像文化の源流を、江戸・明治期の「写し絵」(和製幻燈)、明治・大正期の「活動写真」「弁士」の資料により紹介します。「現存最古の国産映写機」など、日本では演劇博物館にしか存在しない貴重な資料も出品する予定です。

という二つの企画展が開催されています。また会津八一記念博物館では
無垢の眼?稲田萌子、枝松直子、成瀬麻紀子、宮田佳代子?

 このたびの展示では、4人の女性の作品をならべる。4人はみな、障害をかかえているが、その作品は、澄みきった世界の実在を、確信させてくれる貴重な質を宿している。
 早稲田大学で心理学を教えた戸川幸男は、昭和12年に、当時の言葉をあえて用いるなら「特異児童」の作品を大隈小講堂で展示した。この企画から、山下清が生まれた。「無垢の眼」展は、こうしたかつての早稲田大学の試みを受け継ぐ企画である。

が開催されています。