架空全集を編む

asahi.com上で、池澤夏樹さん編集の河出書房新社刊「世界文学全集」(第一巻は青山南先生訳『オン・ザ・ロード』)をきっかけに、池澤さんの話と林真理子細野晴臣など各氏の考える「架空全集を編む」という記事が書かれています。多ジャンルの人が選ぶ空想上の全集、という企画が面白い。
ちなみに下の引用は池澤さんの文より。小説のダイナミズムについて考えさせられます。

今の小説という文学の形式は近代西欧の市民社会が作ったものだ。そこに異質のものが浸透してくる。書くべきことを持ちながら書き得ないできた人々の手にペンが渡され、文学というステージで波乱に満ちた衝突の劇が展開されている。