ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2008

リリー・マルレーン

青山南先生からの紹介です。赤坂のゲーテ・インスティチュートで6月20日(金)まで、御茶ノ水アテネ・フランセ文化センターで6月21日(土)〜7月5日(土)の期間にわたってドイツの映画監督、ファスビンダーの映画祭が上映されます。

戦後ドイツ映画の中心的存在であったライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。その過激で巨大な全貌に迫る作品を2会場で一挙上映。
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、彼はニュー・ジャーマン・シネマの監督たちの中で重要な位置をしめている。生き急いだこの稀な才能の死後4半世紀たった今でも、その存在は忘れ去られてはいない。60年代の終わりから82年の突然の死まで、猛烈なスピードで戦後ドイツの内側を鋭く描き続けた。その数は長編テレビドラマ「ベルリン・アレクサンダー広場」を含めるならば50本に相当する。「寝るのは死んでからでいい。」と語り、気の通じ合った仲間と撮り続けた作品は、戦後ドイツの古典、マスターピースとして確固たる存在感を放ってやまない。今日なおも我々に問いかけ続けるファスビンダーの世界を紐解く。