『早稲田文学』1&『WB』vol.12&『別冊早稲田文学』3

WB vol.12

早稲田文学1

早稲田文学1

待望のっ! 『早稲田文学』1(第十次復刊号)が刊行されました。篠山紀信氏による川上未映子氏を撮った表紙写真が目立ちます(篠山氏はこれから『WB』に写真を連続で寄稿されるそうです)。しかし当然もちろん創作・批評も充実。中でも、故田中小実昌氏のご息女の田中りえ氏が執筆されているのも注目です。詳細はこちらで。

 第十次復刊号となる今号は、篠山紀信氏による表紙・巻頭グラビアをはじめ、ダブルジャケット仕様A面には、川上未映子氏の短編「戦争花嫁」や田中りえ氏の長編「ちくわのいいわけ」、B面に蓮實重彦氏のロングインタビュー「批評の断念/断念としての批評」、福嶋亮大氏の「快楽装置としての身体」など。また、伊藤比呂美氏と星野智幸氏による「切腹の快楽」、いとうせいこう氏と若島正氏「ロリータ×チェス=?」などなど、対談も充実。ロブ=グリエ氏追悼の小特集には魅力的な追悼文をはじめ、日本語未翻訳の作品も掲載です。

また、『WB』vol.12も絶賛無料配布中。アラン・ロブ=グリエ追悼号として、蓮實重彦氏の追悼文を掲載しています。学内では生協か仮設校舎三階文芸専修室前で手に取れます。

 表紙を飾るのは、中野義樹氏によるアラン・ロブ=グリエ篠山紀信氏による川上未映子氏。さらに本誌と連動した冒頭のロブ=グリエ追悼では、中野氏の写真にくわえ、蓮實重彦氏による珠玉の追悼文「タキシードの男」を掲載、必見です。
 連載インタビューでは、ゲストに「チェロリスト」坂本弘道氏をお迎えし、ますます充実の今年最初の「WB」を、ぜひお手にとってご覧ください。

また、『別冊早稲田文学』3では117年の『早稲田文学』の歴史の中から、珠玉の短編やエッセイを抜粋して掲載。子規や荷風といった有名どころから、宮内寒彌や小沼丹中井英夫まで。15編掲載。